姉は全ての状況と殆どの能力を失い、地に落ちた。
弟は気が触れ縁者を斬り伏せ、人の道から外れた。
どこからどこまで夢の中かも分からない、僅かな安寧の中、傷を舐め合い這い蹲る。
これは哀れな姉弟のものがたり。
弟は気が触れ縁者を斬り伏せ、人の道から外れた。
どこからどこまで夢の中かも分からない、僅かな安寧の中、傷を舐め合い這い蹲る。
これは哀れな姉弟のものがたり。
お姉に手を引かれて、まほうじんにやってき た ここは
なんか いっぱいひとがいて、まほうじんていう ぢめんに書かれた丸いのとごちゃごちゃしたやつの絵から
ばけものがあらわれる らしい けど なんだこんなに人がいるの では。
みんなばけものきりたいのか すきか きるのが
あんまりきるとお姉がなくから あんまりきらないようにして しる またお姉の腕切れたら困るか ら
なんか いっぱいひとがいて、まほうじんていう ぢめんに書かれた丸いのとごちゃごちゃしたやつの絵から
ばけものがあらわれる らしい けど なんだこんなに人がいるの では。
みんなばけものきりたいのか すきか きるのが
あんまりきるとお姉がなくから あんまりきらないようにして しる またお姉の腕切れたら困るか ら
すこしはなれたところにおおきなおおきなおんながいる かれたくさみたいなやせっぽちの女だと思った
ら
本当にかれたようなくさみたいなおんなだった
お姉がしろくなったえだを くろくなった腕でつかんでそのおんなになんかたのんでいたけれどおれはたいくつ
たいくつだけど子供の頃にこんなふうにお姉に手をひかれてあそんでいたことを思い出したので うれしいきぶんがした
ああ、そうだ
それとお姉はいましろいえだをつかんでいる手にもうひとりの
もうひとりの手をつかんで走って る た ?
もうひとりは そうかおとうと、弟、 、、、、、 、、、クルツ
あいつはそういえば どこに行っ
ああ。またうたがきこえる
うただ こんどははっきりと まえよりはっきりと聞こえる
お姉にもこのこえが聞こえたらいいのにとおもってお姉をみたら
どさり
とおとをたてて倒れていた。
たすけおこしてすわって抱きかかえると、しがみついてきた。 可愛いなあ、いたそうだけど可愛いなあ
「……痛い…… 頭痛い……」
みけんにしわをよせてそんなことを言うものだから、頭をよしよししてやったらすこしいたくなくなったみたい
けど
さむいのかな
ふるえて
おれは 燃える ように
熱
熱
熱い
熱い感覚が。
熱い熱い焔が、俺の頭に突き刺さっている棘を灼いていく。
…………。
………………。
俺はぐったりとした姉を抱きかかえながら、顔を上げた。
赤い大地、赤い天空。魔法陣に集まる物怪も、それを迎え撃つ冒険者の瞳の色も赤い。
赤い者が集結する地なのか、それとも全てが赤く染まっていく地なのか。
ならばアルグリフの血統である、赤毛の俺達がここに居るのも必然なのか。
そんな莫迦なことがあってたまるか。
ここは流刑地なのだろうか。
大罪を犯した者が流れ着き、最低最悪の殺し合いをする地なのだろうか。最低の王国、最低の島。
両親を殺し、火を放ち、弟を半殺しの目に遭わせた挙げ句に腕と左目を奪い、姉を犯した。
そして最愛の妻を斬首刑にした。
そんな最低である俺が流れ着いたのなら分かる。ならば何故、姉がここに居るのだろう。
それを言うなら、何故俺が数々の大罪を犯したのかも分からない。何時ここに来たのかもわからない。
分からないが、一時的に狂気から逃れられた今なら それ ら を ……
どう にか して 姉を つれ
この島から逃
すまん
許せとは 言わない
俺を呪ってく れ ラ…… …… ……
ああ、うるさい くさのおんながまた しねしねと いって しねしねしねと
わるくない かんかく しねしねしねしね。まねしてみるが、わる くな
そうだ そうか みんなしねば
ら
本当にかれたようなくさみたいなおんなだった
お姉がしろくなったえだを くろくなった腕でつかんでそのおんなになんかたのんでいたけれどおれはたいくつ
たいくつだけど子供の頃にこんなふうにお姉に手をひかれてあそんでいたことを思い出したので うれしいきぶんがした
ああ、そうだ
それとお姉はいましろいえだをつかんでいる手にもうひとりの
もうひとりの手をつかんで走って る た ?
もうひとりは そうかおとうと、弟、 、、、、、 、、、クルツ
あいつはそういえば どこに行っ
ああ。またうたがきこえる
うただ こんどははっきりと まえよりはっきりと聞こえる
お姉にもこのこえが聞こえたらいいのにとおもってお姉をみたら
どさり
とおとをたてて倒れていた。
たすけおこしてすわって抱きかかえると、しがみついてきた。 可愛いなあ、いたそうだけど可愛いなあ
「……痛い…… 頭痛い……」
みけんにしわをよせてそんなことを言うものだから、頭をよしよししてやったらすこしいたくなくなったみたい
けど
さむいのかな
ふるえて
おれは 燃える ように
熱
熱
熱い
熱い感覚が。
熱い熱い焔が、俺の頭に突き刺さっている棘を灼いていく。
…………。
………………。
俺はぐったりとした姉を抱きかかえながら、顔を上げた。
赤い大地、赤い天空。魔法陣に集まる物怪も、それを迎え撃つ冒険者の瞳の色も赤い。
赤い者が集結する地なのか、それとも全てが赤く染まっていく地なのか。
ならばアルグリフの血統である、赤毛の俺達がここに居るのも必然なのか。
そんな莫迦なことがあってたまるか。
ここは流刑地なのだろうか。
大罪を犯した者が流れ着き、最低最悪の殺し合いをする地なのだろうか。最低の王国、最低の島。
両親を殺し、火を放ち、弟を半殺しの目に遭わせた挙げ句に腕と左目を奪い、姉を犯した。
そして最愛の妻を斬首刑にした。
そんな最低である俺が流れ着いたのなら分かる。ならば何故、姉がここに居るのだろう。
それを言うなら、何故俺が数々の大罪を犯したのかも分からない。何時ここに来たのかもわからない。
分からないが、一時的に狂気から逃れられた今なら それ ら を ……
どう にか して 姉を つれ
この島から逃
すまん
許せとは 言わない
俺を呪ってく れ ラ…… …… ……
ああ、うるさい くさのおんながまた しねしねと いって しねしねしねと
わるくない かんかく しねしねしねしね。まねしてみるが、わる くな
そうだ そうか みんなしねば
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