姉は全ての状況と殆どの能力を失い、地に落ちた。
弟は気が触れ縁者を斬り伏せ、人の道から外れた。
どこからどこまで夢の中かも分からない、僅かな安寧の中、傷を舐め合い這い蹲る。
これは哀れな姉弟のものがたり。
弟は気が触れ縁者を斬り伏せ、人の道から外れた。
どこからどこまで夢の中かも分からない、僅かな安寧の中、傷を舐め合い這い蹲る。
これは哀れな姉弟のものがたり。
其(そ)は凶(まが)つ氣(き)織りなす住処より居出て
迷いある者の魂を喰らひたり
哀しき其れらを喰らへども
なほ 渇きはとどまらず
現世は漆の黒ひ闇
穿(うが)つは千の人の業
払うは萬の人の業
迷いある者の魂を喰らひたり
哀しき其れらを喰らへども
なほ 渇きはとどまらず
現世は漆の黒ひ闇
穿(うが)つは千の人の業
払うは萬の人の業
PR
ごっそりと力が抜けていく。これが所謂『マナの消失』というものだろう。
聞いたわけではないが、感覚的に―――この島に来たときから直感で分かっていた。
敗者は勝者に生命力を吸い取られる、それがここでの唯一無比の絶対的な法則。
聞いたわけではないが、感覚的に―――この島に来たときから直感で分かっていた。
敗者は勝者に生命力を吸い取られる、それがここでの唯一無比の絶対的な法則。
■ 07/05 04:同胞のよびごえ ■
呼んでいる。
南の方から おれを呼ぶ声が。
ひどく痛みと熱を、そして怨念をともなった声。
その声は天地を介すように おれのもとへととどいた
南の方から おれを呼ぶ声が。
ひどく痛みと熱を、そして怨念をともなった声。
その声は天地を介すように おれのもとへととどいた
■ 07/01 03:真っ赤な海と複製神 ■
海はここでも海だった。
水平線まで赤いけれど、遠くは血の色みたいな水だけど、それでも海だった。
砂も赤みがかかっていたけれど、足の裏の感触はやっぱり砂だった。
膝まで海水に浸かりながら、みゃあみゃあと鳴く海鳥たちを見上げた。海鳥は赤くなかった。
服の裾が水面に浮かんで、私を中心に白くふくらみ、広がっていた。
水平線まで赤いけれど、遠くは血の色みたいな水だけど、それでも海だった。
砂も赤みがかかっていたけれど、足の裏の感触はやっぱり砂だった。
膝まで海水に浸かりながら、みゃあみゃあと鳴く海鳥たちを見上げた。海鳥は赤くなかった。
服の裾が水面に浮かんで、私を中心に白くふくらみ、広がっていた。
■ 06/28 02:きれいな だいじ ■
悪魔がやってきた。
悪魔がやってきた
悪夢もやってきた
悪夢もやってきた。
悪魔がやってきた
悪夢もやってきた
悪夢もやってきた。
カウンター
最新記事
(01/01)
(10/29)
(09/21)
(09/21)
(05/03)
リンク
ブログリスト
ブログ内検索